ATちゃんの誕生日祝いに、ランチして「バベル」見るはずが、Yちゃんが「えーっ!バベル見ると倒れちゃうんだよー!いいのー!」と、訳のわからん事を言う。
「そんなのディスコのシーンだけ目つぶってればいいじゃん!」と、反撃するも、彼女のお勧めの映画「 明日、君がいない 」は、実は私もATちゃんも見たかったもの。訳のわからないまま賛成したKHさんと、2時からのを見るべく銀座から渋谷へ移動。
これは監督が19~21才の時に撮ったものと聞いていたので、今丁度その年代の日本映画学校の生徒達と仕事している私としては、特に興味があった。
平日のお昼だし、もう上映が始まって一ヶ月近いせいか、館内はガラガラ。
しかし、しかし、期待通りの、いや、それ以上に素晴らしい作品だった!!!映画館で見れて良かったアー。
2時37分ー
そのとき孤独が世界を満たす。
シナリオ、構成、カメラワーク、演技、音楽‥‥‥みんな素晴らしい!
未熟とか、稚拙、粗雑、安っぽさとか、19才の作品ならあっても当然と言った物が無い。登場人物それぞれに素直に感情移入出来るし、青春時代の、それゆえの苦しみが切々と伝わって来る。
7人の高校生が登場し、それぞれが悩み苦しんでいる。そしてその中の一人が自殺する。それは誰なのか‥‥‥観客はハラハラしつつ眺めているのだが‥‥‥。
つい昨日は、何年か前に流行った心中映画「○○○」を始めて見たけど、何で二人が死ぬのやら?何の感情移入も出来なかった。 それに比べこの映画の登場人物はそれぞれリアリティーあって、結局自殺するのは、私的には一番それらしくない人物なんだけど、それでも、そうなんだろうな、と、納得させる力を持っている。
更に何日か前には、いかにもお金はかけました!的な、去年の作品「○○‥‥‥」を見て、あまりのリアリティーの無さにあきれていたところだから、たぶんかなりの低予算であるこの作品の素晴らしさにはとってもうれしくなった。
おまけにムラーリ・K・タルリ監督は今まだ22歳。これまたつい先日、「グッド・ウィル・ハンティング」をやっと見たのだけど、当時20代半ばのマット・デイモンとベン・アフレックの脚本というのにびっくりした私は、今日又天才を見た思い!日本映画学校の生徒達よ!あなた達も年令や経験なんかぶっ飛ばして、偉大な作品を作って下さい!
この映画がオーストラリア、そしてたぶんアデレードで撮られている事にもびっくり!以前、一週間程だったけれど訪れて、その美しい街並み、のどかな生活が印象的だったから、あの明るい空の下でこういう作品が生まれるとは‥‥‥。オージーって、みんなもっとお気楽な人種だと思っていたのは私の偏見でした m(_ _)m
最近、暗くて重たい映画にはうんざりの私ですが、この映画は‥‥確かに重いし暗いんだけど、けど、終わったとき4人共無言で立ち上がれなかったけど‥‥何か不思議な力強さ、魅力に溢れている。いい映画に出会えるって幸せ。是非多くの人達に見てもらいたいなあ。
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